大会情報2007年度日本味と匂学会第41回大会

概要

  • 会期:2007年7月26日(木)〜28日(土)
  • 会場:江戸川区タワーホール船堀
  • 大会長:阿部 啓子(東京大学大学院農学生命科学研究科)
  • 懇親会:タワーホール船堀2階 桃源

プログラム

  • 招待講演(2題)
    座長:阿部啓子(東京大学大学院農学生命科学研究科)

    1. Towards structure determination of human membrane receptors. S.Iwata (Imperial Co11ege London, Division of Molecular Biosciences, Diamond Light Source Rutherford Appleton Laboratory, ERATO Human Receptor Crystallography Project, RIKEN Genomic Sciences Center, Kyoto University Faculty of Medicine)
    2. Mammalian taste : receptors, cells and the logic of peripheral coding. Nicholas J. P. Ryba (Senior Investigator, NIDCR/NIH)
  • 日本味と匂学会研究奨励賞受賞者講演(2題)
    1. 味蕾を維持する分子機構:味覚機能はいかにして正常に保たれるか?
      三浦裕仁(鹿児島大学大学院医歯学総合研究科口腔常態解析学)
    2. 鋤鼻in vitro再構築系の確立と鋤鼻系ニューロンの成熟過程の解析
      村本和世(高知大学医学部生理学講座)
  • 日本味と匂学会論文賞受賞論文(6論文)
    1. GABA is produced in taste bud.
      中村友美、柳川右千夫、小幡邦彦、渡辺正仁、植野洋志(奈良女子大院・応用微生物、群馬大院・脳神経発達統制、理研・脳科学総合研究センター、大阪医大・解剖)
    2. 副嗅球との相互作用による鋤鼻ニューロンでのV2Rファミリー受容体の発現調節
      村本和世、橋本光広、椛秀人(高知大・医・生理、理研・BSI・臨界期機構、生理研・発達生理・環境適応機能発達)
    3. TlR3-KO,TRPM5-KOマウス鼓索神経におけるうま味応答神経線維の解析
      安松啓子、吉田竜介、重村憲徳、Sami Damak、Robert F. Margolskee、ニノ宮裕三(九大院・歯・口腔機能、Nestle Research Center、Dept. Physiol. Biophys.、Mount Sinai Sch. Med.)
    4. IMP添加によるマウスのうま味嗜好性とc-fos発現パターンの変化
      宮崎彩子、藤原宏子、佐藤亮平、宮本武典(日本女子大院・理・物質生物機能科学、日本女子大・理・物質生物科学,北里大・医・生理)
    5. 鋤鼻器におけるエストラジオール受容体の分布に関する研究
      高見茂、長谷川瑠美、西山文朗(杏林大・保健・解剖、杏林大・保健・臨床検査技術、杏林大・保健・看護)
    6. 閾値レベルでのニオイとニオイの相互作用
      宮澤利男、Wise M Paul(小川香料(株)・素材技術研、Monell Chem. Senses Center)
  • シンポジウム1|若手研究者による”味と匂”研究のトピックス Topics of taste and olfaction studies by young researchers.(4題)
    座長:三坂巧(東京大学大学院農学生命科学研究科)・岡田晋治(東京大学大学院農学生命科学研究科)

    1. Hierarchical regulation of odorant receptor gene choice and subsequent axonal projection of olfactory sensory neurons in zebrafish. Yuki Sato, Nobuhiko Miyasaka, Yoshihiro Yoshihara (Lab. Neurobiol. Synapse, RIKEN BrainSci. Inst., Core Res. Evol. Sci. Technol. Japan Sci. Technol. Agency).
    2. A male-attracting Pheromone in the urine of female masu salmon. Hidenobu Yambe ( Dept. Aquatic Biosci. Fac. Bioindustry, Tokyo Univ. Agr.).
    3. Alarm pheromone in male rats. Yasushi Kiyokawa, Hideaki Inagaki,Takefumi Kikusui,Yukari Takeuchi, Yuji Mori( Grad. Sch. Agr. Life Sci., Univ., Tokyo, Res.Fellow of theJ apan Society for the Promotion of Science, Veterinary Med., Azabu Univ.)
    4. Human functional brain imaging and taste:the potential of fNIRS. Masako Okamoto, Ippeita Dan (Sensory Cogni. Food Sci. Lab., Nat. Food Res.Inst.)
  • シンポジウム2|味覚・嗅覚研究領域における人材育成一大学院教育の実践(4題)
    座長:阿部啓子(東京大学大学院農学生命科学研究科)

    1. はじめに
      阿部啓子(東京大学大学院農学生命科学研究科)
    2. 医学系研究科の視点
      森憲作(東京大学大学院医学系研究科)
    3. 農学系研究科の視点
      伏木亨(京都大学大学院農学研究科)
    4. 医学系研究科の視点
      椛秀人(高知大学医学部医学科)
  • シンポジウム3|口腔内感覚の発生機構(3題)
    座長:松本一朗(東京大学大学院農学生命科学研究科)

    1. 味蕾細胞の発生と分化の分子機構
      大久保直、Brigid L M Hogan(自然科学研究機構、Dept. Cell Biol.、Duke Univ. Med. Center)
    2. マウス味蕾での味シグナル伝達メカニズム
      丸山豊、Yi-Jen Huang、Gennady Dvoryanchikov、Joung Woul Kim、Richard A. DeFazio、Nirupa Chaudhari、Stephen D. Roper ( Dept. Physiol. Biophys., Prog. Neurosci. Univ. Miami Miller Sch. Med.)
    3. TRPチャネルと摂食感覚
      富永真琴(岡崎統合バイオサイエンスセンター細胞生理部門、生理学研究所、総合研究大学院大学生理科学専攻)
  • シンポジウム4|匂いのもつ生理機能発現への道筋(5題)
    座長:柏柳誠(旭川医科大学医学部)・森裕司(東京大学大学院農学生命科学研究科)

    1. 嗅上皮におけるフェロモン受容体の発現
      山岸公子(東京都臨床医学総合研究所一分子プロジェクト)
    2. マウスにおける主嗅覚系および鋤鼻系での機能性情報因子の受容機構
      東原和成(東京大学大学院新領域創成科学研究科)
    3. 嫌いなにおいの情報処理過程
      奥谷文乃、川久保真衣、村田和子、中平光彦、牛田享宏、椛秀人(高知大学医学部生理学講座、放射線医学講座、埼玉医科大学国際医療センター包括的がんセンター頭頸部腫瘍科耳鼻咽喉科、愛知医科大学学際的痛みセンター、生理学研究所環境適応機能発達研究部門)
    4. アリナミン静注による匂い関連脳反応
      柿木隆介、宮成愛、金桶吉起、定藤規弘(自然科学研究機構生理学研究所統合生理研究系、東京大学農学部農学国際専攻国際開発環境学講座、自然科学研究機構生理学研究所心理生理学部門)
    5. ケミカルコミュニケーションに関わる情報および受容の生理的な変動
      柏柳誠(旭川医科大学生理学講座神経機能分野)
  • シンポジウム5|産業界における味覚・嗅覚研究(8題)
    座長:久保田紀久枝(お茶の水女子大学生活科学部)、川上幸宏(高砂香料工業(株))、木村毅(味の素(株))、日下部裕子(食品総合研究所)

    1. オプティカルイメージングを用いた香料の開発
      石川雅司、藤木文乃、辻知奈、中村明朗、井手純一、森憲作(長谷川香料(株)技術研究所、東京大学大学院医学系研究科)
    2. ストレス応答を指標とした恒常性維持機能に対する香りの効果
      合津陽子、森山未央、坂井圭子、土師信一郎((株)資生堂ライフサイエンス研究センター生理科学研究所)
    3. センセートケミカルが香りに与える効果
      國枝里美、川上幸宏(高砂香料工業(株)研究開発本部)
    4. ゲル状食品の香りに影響する食感についての解析とその利用
      羽木貴志(太陽化学(株)おいしさ科学館)
    5. 辛くないトウガラシ`CH-19甘’に含まれるカプシエイトとその類縁体の辛味評価
      其田千志穂、河合美佐子、丸山健太郎、佐藤斉(味の素(株)健康基盤研究所、ライフサイエンス研究所)
    6. 飲用適性に優れた食酢の研究について
      赤野裕文、小笠原靖、遠藤聖、伴正保、橋本雅子((株)ミツカン、(株)ミツカングループ本社)
    7. ビールのおいしさ−官能評価と化学分析からのアプローチ
      尾崎一隆、鰐川彰、小林稔、山下博、相島鐵郎(アサヒビール(株)酒類研究所、商品技術開発本部、(株)化学感覚計量学研究所)
    8. 体脂肪になりにくい油の機能と特徴
      桂木能久(花王(株)ヘルスケア食品研究所)
  • ポスターセッション|味関係85題、匂関係48題、計133題
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