概要
- 会期:2001年10月3日(水)〜5日(金)
- 会場:高知県立県民文化ホール グリーンホール 高知市立公中央公民館・(味と匂のセミナー)高知県立県民文化ホール グリーンホール
- 大会長:椛 秀人(高知医科大学第一生理学教室)
- 懇親会:高知新阪急ホテル4F 寿の間
プログラム
- 招待講演1題|Olfactory memory and its neural representation. Eric B. Keverne (Sub-Department of Animal Behaviour, University of Cambridge)
座長:森 裕司(東京大学大学院農学生命科学研究科)
- 高砂研究奨励賞受賞者講演2題
- ヒトの味刺激に対する生体反応と嗜好に関する研究
堀尾強(甲子園大学・栄養学部)
- 鋤鼻系におけるフェロモンの情報変換・処理機構
谷口睦男(高知医科大学・第一生理学教室)
- キリン研究奨励賞受賞者講演1題|不快な味刺激に関与する脳内物質の検討
眞鍋康子(京都大学農学研究科食品生物科学栄養化学研究室)
- シンポジウム1|「上皮性ナトリウムチャネルの多様性と食塩味受容機構」(4題)
オーガナイザー:長井孝紀(慶応大学医学部)・宮本武典(長崎大学歯学部)
- Structure of the ENaC pore and its role in channel gating. Thomas R. Kleyman, Shaohu Sheng (Departments of Medicine and of Cell Biology and Physiology, University of Pittsburgh)
- Chemosensory function of the amphibian skin: Transcellular and paracellular mechanisms. Stanley D. Hillyard, KarinHoff, Takatoshi Nagai (Department of Biology, University of Nevada Las Vegas, Department of Biology, Keio University School of Medicine)
- A proton-gated cation channel, MDEG (BNC1/BNaC1/ASIC2), involved in sour taste perception. Shoichi Shimada, Shinya Ugawa (Department of Anatomy II, Nagoya City University, Medical School)
- Immunocytochemical localization and physiological characterization of ENaC/DEG family members in rat taste cells: Possible involvement in salty and sour tastes. Weihong Lin, Sue C. Kinnamon (Cellular and Structural Biology Dept., The Rocky Mountain Taste and Smell Center, Univ. of Colorado Health Sciences Center, Dept. of Anatomy & Neurobiology, Colorado State Univ.))
- シンポジウム2|「嗅覚中枢神経系の機能構築」(3題)
オーガナイザー:森憲作(東京大学大学院医学系研究科)
- 嗅球の匂い地図
森 憲作(東京大学大学院医学系研究科、細胞分子生理)
- WGAトランスジーンを用いての嗅覚神経回路の可視化
吉原良浩(理化学研究所、脳科学総合研究センター、シナプス分子機構研究チーム)
- 嗅覚二次神経細胞の軸索投射機構
平田たつみ(国立遺伝学研究所、脳機能研究部門)
- シンポジウム3|「おいしさと食欲調節系を探る」(4題)
オーガナイザー:駒井三千夫(東北大学大学院農学研究科)・真貝富夫(新潟大学大学院医歯学総合研究科)
- 食品の物性とおいしさ
松村康生(京都大学・大学院農学研究科・品質評価学)
- のど越し感とおいしさ
真貝富夫・北川純一(新潟大学・院医歯・感覚情報科学、顎顔面機能学)
- 脂肪細胞と食欲調節
河田照雄・高橋信之・伏木享(京都大学大学院農学研究科食品生物科学専攻、生研機構)
- 胃から発見された摂食を促進する新規ペプチド「グレリン」
中里雅光・村上昇・伊達紫・児島将康・寒川賢治・松倉茂(宮崎医科大学第三内科、宮崎大学農学部、久留米大学分子生命科学研究所、国立循環器病センター)
- ワークショップ1|「味と食の研究の新展開:日本の研究戦略を模索する」
オーガナイザー:ニノ宮裕三(九州大院・歯・口腔機能)・尾崎まみこ(京都工繊大・応用生物)
- Part1.味の研究|トピックス(4題)
- 甘味受容体T1R3のクローニングと発現の解析
北川道憲・日下部裕子・三浦裕仁・ニノ宮裕三・日野明寛(独立行政法人・食品総合研究所、熊本大学・発生医学研究センター、九州大学・大学院・歯学研究院、生物系特定産業技術推進機構)
- ショウジョウバエの甘味受容体の同定:隣接するロドプシン型受容体遺伝子と嗅味覚受容体ファミリー型遺伝子
磯野邦夫・上野耕平・太田雅之・森田ひろみ・山本和生(東北大学・情報科学研究科、群馬大学医学部・行動医学研究施設、東北大学・生命科学研究科)
- マウス非単離味細胞のMSG応答とGMPによる増強
宮本武典・宮崎敏博・岡田幸雄・戸田一雄(長崎大学・歯学部・口腔生理学講座、長崎大学・歯学部・口腔解剖学第2講座)
- マウス味蕾におけるNeuroDの発現
鈴木裕子(北海道医療大学・歯学部・口腔解剖)
- Part2.味の研究|新技術(4題)
- 口腔内に投射する感覚性脳神経節の遺伝子発現プロファイリング
松本一朗・榎森康文・阿部啓子(東京大学大学院農学生命科学研究科・東京大学大学院理学系研究科)
- 味覚誘発電位・磁場の同時測定 小早川達・溝口千恵・斉藤幸子・小川尚(産業技術総合研究所脳神経情報研究部門、熊本大学医学部)
- 脂質高分子膜を用いた味覚センサの甘味物質に対する応答
羽原正秋・池崎秀和・都甲潔(九州大学大学院・システム情報科学研究院、アンリツ株式会社)
- コンタクトエンドスコープによる舌乳頭の観察
根来篤・梅本匡則・藤井恵美・深澤啓二郎・阪上雅史(兵庫医科大学・耳鼻咽喉科学教室)
- Part3.食の研究|今後の展開(4題)
- 0rexin-Aの味溶液摂取におよぼす影響
古殿雄一、山本隆(大阪大学・人間科学研究科・行動生理学)
- 匂い記憶と食欲変動一クロキンバエをモデルとして
尾崎まみこ・高原輝彦・中村恭子・垣内眞彌子・山岡亮平(京都工芸繊維大学・繊維学部・応用生物学科)
- 缶紅茶飲用が脳機能および自律神経活動に及ぼす影響について
西村房枝・梶浦英明・嶋本久美子・久住陽子・四元祐子・有馬昌広(キリンビール(株)基盤技術研究所、キリンビバレッジ(株)開発研究所)
- 癌(口腔)患者のケアにおける口腔感覚・摂食機能の意義一高齢者神経疾患患者の終末期医療例より
瀧田正亮・西川典良・京本博行・松田芳果・高田静治(大阪府済生会中津病院・歯科・口腔外科)
- ワークショップ2|「匂いの神経行動学一基礎から応用」(8題)
オーガナイザー:市川眞澄(東京都神経科学総合研究所)・古賀良彦(杏林大学医学部)
- カラスに忌避行動を促す物質の探索
森本誠次・森哲哉・栗原堅三・柏倉 正(青森大学・大学院・環境科学研究科、青森大学・工学部・生物工学科)
- 環境ホルモン投与による尿中フェロモン活性の低下白岩剛・柏柳誠(北海道大学・薬学研究科)
- 嗅球内mGluR2作動薬注入はにおいの学習を促進する
奥谷文乃・椛秀人(高知医大・第一生理,CREST)
- コーヒー豆の種類の違いによる香りのリラクゼーション効果の差異
古賀良彦・小長井ちつる・濱田麻由子・黒坂英夫(杏林大学・医学部・精神神経科学教室、日本女子大学大学院・家政学研究科食物・栄養学専攻)
- ジャスミン茶の香りが自律神経系に及ぼす影響
井上尚彦・黒田恭子・杉本明夫・角田隆巳・伏木亨(京都大学・大学院・農学研究科・食品生物科学専攻、株式会社伊藤園・中央研究所)
- カテゴリー評定法による嗅覚コントラストと女性月経周期の相関
梅津佳奈・渡邊京子・福田純子・倉橋隆(大阪大学・基礎工学部、大阪大学大学院・基礎工学研究科、科学技術振興団(JST)
- ニオイによって喚起される快不快に関わるヒト脳機構に関する認知神経科学的研究
坂井信之・高橋晃・小早川達・山内康司・今田純雄・斉藤幸子(産業技術総合研究所、科学技術振興事業団・科学技術特別研究員、静岡大学、広島修道大学)
- 嗅覚障害者に対する日本版スティック型検査法とT&Tオルファクトメータとの比較検討
三輪高喜・堀川勲・石丸正・畑中幸子・古川仞・斉藤幸子・高島靖弘(金沢大学大学院医学系研究科・感覚運動病態学、金沢大・耳鼻咽頭科、独立行政法人・産業技術総合研究所・脳神経情報研究部門、高砂香料工業(株))
- 味と匂のセミナー演題と講演者(3題)
- 「土佐地酒の香り」
上東治彦(高知県工業技術センター食品加工部)
- 「蝶類成虫の採餌行動を解発する嗅覚情報物質」
大村尚(広島大学総合科学部自然環境科学講座化学生態学研究室)
- 「カンキツ精油の芳香機能活性
沢村正義(高知大学農学部生物資源科学科生物化学工学講座)
- ポスターセッション|味関係66題、匂関係44題、計110題