大会情報2000年度日本味と匂学会第34回大会

概要

  • 会期:2000年10月4日(水)〜6日(金)
  • 会場:三井ガーデンホテル奈良・(味と匂のセミナー会場)なら100年会館 中ホール
  • 大会長:森 友彦(京都大学食糧科学研究所)
  • 懇親会:三井ガーデンホテル奈良 飛天の間

プログラム

  • 招待講演2題
    1. A Mammalian Candidate Taste Receptor For Umami. N. Chaudhari and S. D. Roper (Physiology & Biophysics, Univ. Miami Sch. Med., Miami, U.S.A.)
      座長:栗原堅三(青森大学大学院・環境科学研究科)
    2. 人間の感性と交絡する素材と製品
      丹羽雅子(奈良女子大学学長)、座長:伏木亨(京都大学大学院・農学研究科)
  • 高砂研究奨励賞受賞者講演2題
    1. マウス単離味細胞の苦味・うま味受容機構
      林由佳子(京都大学・食糧科学研究所)
    2. 鋤鼻系の機能解剖学的研究
      高見茂(杏林大学・保健・解剖)
  • キリン研究奨励賞受賞者講演1題(ショウジョウバエの甘味受容に関与する遺伝子Treの分子生物学的研究 磯野邦夫(東北大学大学院・情報))
  • シンポジウムI. 食行動の調節(4題)
    座長:中川正(サントリー(株)基盤研究所)・山本隆(大阪大学大学院人間科学研究科)

    1. エネルギー代謝調節機構に於ける視床下部の役割
      白石武昌(東海大学医学部生体構造機能系生理科学部門神経生理学)
    2. 霊長類の食物選択:化学成分と味覚
      中川尚史(神戸市看護大学)
    3. ラットの栄養状態と味の選択行動
      駒井三千夫(東北大・院農・応用生命科学・栄養学)
    4. 食品の性状と嗜好性
      堀尾強(甲子園大学・栄養学部)
  • シンポジウムII.味覚の分子・細胞生物学一最近のトピックス—(4題)
    座長:阿部啓子(東京大学大学院・農学生命科学研究科)・ニノ宮裕三(九州大学大学院・歯学研究院)

    1. 味蕾の発生ならびに神経生物学的特性
      豊島邦昭、豊野孝・瀬田祐司・原田英光(九州歯科大・口腔解剖学第2講座)
    2. ショウジョウバエの糖受容体遺伝子の機能的同定
      谷村禎一(九州大学大学院・理学研究院・生物科学部門)
    3. 味蕾細胞におけるカルシウムシグナリング
      三好美咲・阿部啓子・榎森康文(東大・理・生化、東大・農・応生化、生研機構)
    4. 代謝型グルタミン酸受容体mGluR7欠損による恐怖反応と味覚嫌悪学習の障害 馬杉美和子・Herman van der Putten・中西重忠(生理研・脳形態解析、Novartis、京都大院・生命科学・認知情報学)
  • シンポジウムIII. 21世紀を迎えた「匂」の受容から認識に至る研究の展望(4題)
    座長:外池光雄(電総研・大阪LERC)・鈴木教世(北海道大学大学院理学研究科)

    1. 嗅覚情報変換機構の研究動向: cAMP経路を中心に
      中村整(電気通信大・電気通信学部・量子・物質工学科・生命情報工学講座)
    2. 嗅細胞における多様な細胞内情報変換機構: cAMPに続く第2・第3の経路
      柏柳誠(北海道大学大学院薬学研究科)
    3. 光学測定による梨状皮質内興奮伝播の解析
      杉谷道男・須貝外喜夫・小野田法彦(金沢医大・第一生理)
    4. The World Smells Different To Each Nostril: An fMRI And Psychophysical Study Of Human Olfaction. Noam Sobel(Stanford University Olfactory Research Project)
  • 一般口演(15分)|味関係6題、匂関係6題、計12題
  • ポスターセッション|味関係59題、匂関係42題、計101題
  • 味と匂のセミナー演題と話題提供者
    1. 脂肪を美味しく感じる脳内機序の研究—マウスによる行動栄養学的アプローチ
      今泉政洋(京都大学大学院農学研究科応用生命科学)
    2. 摂食行動における脳内ヒスタミン神経系の役割—レプチンとの関連性を中心に
      石塚智子(大阪大学大学院医学系研究科生体制御医学)
    3. 社会性行動の発現と社会性の秩序維持に関与する認識物質および認識メカニズム—ミツバチ社会の個体間コミュニケーションと化学生態学—
      笹川浩美(東京都神経科学総合研究所発生形態研究部門)
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